糖分が気になるとすぐにサプリメントを試したくなる人も多いのではないでしょうか。それもそのはず。サプリメントの広告を見るととてもよさそうな印象を受け、思わず買ってしまいたくなるものです。一般的には食事の方が大事だと言われますが、果たして本当のところはどうなのか、その疑問についてこれからお伝えしていきます。
結論づける前にサプリメントのメリットとデメリットについて考えてみましょう。まず、サプリメントの最大のメリットは「手軽さ」にあります。例えばビタミンをとろうとして、ある数値目標があったとしましょう。その目標値を野菜でとろうとすると何kgも食べなければならくても、サプリメントなら1粒から数粒ですんでしまいます。また、いちいち食事をする時間をとらなくてもよいので、時間短縮できるのも嬉しいポイント。食事をとる手間を考えるとサプリメントはとても効果的な手段です。
また、普段の食事ではまずとれないであろう栄養素を簡単にとれてしまうことも大きなメリットです。例えば糖分を気にする人なら食後血糖値の上昇を抑えるようなサプリメントをとろうと考えるかもしれません。そのサプリメントに含まれる栄養素が普段の食事から十分にとれるものであれば問題ありませんが、普段まったくとれない食材であればサプリメントで補うしかないでしょう。
逆にサプリメントのデメリットについてお伝えします。ほとんどのサプリメントは安全性に配慮して作られているので、基本的には問題ないでしょう。しかし、なかには粗悪なサプリメントがあるのも事実です。成分の量が少ないにも関わらず高額な料金で販売されていたり、安全性検査や産地を開示しないで販売されている商品もあります。商品の情報が未開示ならまだしも、問題のある成分を含んでいる商品が販売されていることも。自らの安全を守るために、インターネットでサプリメント名を調べてみて公共団体による注意喚起がされていないか確認しましょう。
食事のメリットはあらゆる栄養素を一度にとれるところです。サプリメントだと単一の成分しかとれないことがありますが、食事ならそのようなことはありません。また、味付けを自分好みにすることもできたり、調理方法で食感を変えることもできるので、工夫できるところや食の楽しみがあるところも良いところです。
ただ、デメリットも存在します。食後血糖値の上昇が気になる人にとっては食事内容に大きく気を遣う必要があり、人によってはストレスに感じるかもしれません。また、正しい知識なく好きなように食事をとっていては健康リスクを高めてしまいかねません。食事が効果的なのはあくまでもバランスのよい健康的な食事であるという条件の下、言えることなのです。
また、食事の作る手間がかかるというところもデメリットのひとつ。健康のために様々な食材をとりたいところですが、そもそも調理するのが面倒だと続きません。忙しい方や一人暮らしだとなおさら難しいでしょう。
結局のところ食事とサプリメントのどちらにもメリットとデメリットがあるため、甲乙つけがたいのが事実です。そのため、食事とサプリメントのデメリットを補うようにするとよいかもしれません。例えば基本的には食事を意識するとして、どうしても忙しい時やとりきれない栄養素がある場合にはサプリメントを検討してみてください。あくまでもどちらもうまく活用するのが理想的です。